高度に萎縮した上顎大臼歯部にインプラント体を口蓋側に傾斜埋入した1症例

上顎臼歯部の高度に吸収した顎堤においては, 通常の方法でのインプラント埋入は困難である. 今回我々は, 56歳女性の上顎洞までの骨量が少ない上顎臼歯部高度吸収顎堤に, 口蓋側傾斜させてインプラント埋入をすることで, 顎堤と鼻腔側壁双方の皮質骨で初期固定を得ることができた. 本法は, 上顎洞底挙上術を含めた骨造成を避けることで, 低侵襲にインプラント治療を行うことができる可能性のある手法であり, 今後さらに多くの症例での検討が必要であると考えられた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本口腔インプラント学会誌 2023-03, Vol.36 (1), p.50-56
Hauptverfasser: 君賢司, 山森徹雄, 栗城いづみ, 北林治彦, 船川竜生, 松本知生, 渥美元康, 松尾泰幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:上顎臼歯部の高度に吸収した顎堤においては, 通常の方法でのインプラント埋入は困難である. 今回我々は, 56歳女性の上顎洞までの骨量が少ない上顎臼歯部高度吸収顎堤に, 口蓋側傾斜させてインプラント埋入をすることで, 顎堤と鼻腔側壁双方の皮質骨で初期固定を得ることができた. 本法は, 上顎洞底挙上術を含めた骨造成を避けることで, 低侵襲にインプラント治療を行うことができる可能性のある手法であり, 今後さらに多くの症例での検討が必要であると考えられた.
ISSN:0914-6695