チタン上で培養した2型糖尿病モデルラットの骨髄由来骨芽細胞様細胞の分化に関する研究

「緒言」近年, デンタルインプラントはその治療方法が確立され, 多くの患者がインプラント治療を受けることができるようになった. しかし, 糖尿病はインプラント治療のリスクファクターであり, 健常者に比べオッセオインテグレーションの獲得が難しくインプラント治療が困難といわれている. また, 糖尿病は骨の治癒不全を起こすことが知られ, 糖尿病患者のインプラント治療の成功率は健常患者よりも低いことが報告されている. 1型糖尿病 (インスリン依存型糖尿病) は, 自己免疫機序で膵β細胞が破壊され, 絶対的なインスリンの不足をきたし発症する. 2型糖尿病 (インスリン非依存型糖尿病) は, 遺伝因子を背...

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Veröffentlicht in:日本口腔インプラント学会誌 2017/12/31, Vol.30(4), pp.287-293
Hauptverfasser: 斉藤, 貴司, 前田, 早苗, 梅林, 隆, 小松, 晋一, 杉田, 好彦, 久保, 勝俊, 佐藤, 伸明, 前田, 初彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」近年, デンタルインプラントはその治療方法が確立され, 多くの患者がインプラント治療を受けることができるようになった. しかし, 糖尿病はインプラント治療のリスクファクターであり, 健常者に比べオッセオインテグレーションの獲得が難しくインプラント治療が困難といわれている. また, 糖尿病は骨の治癒不全を起こすことが知られ, 糖尿病患者のインプラント治療の成功率は健常患者よりも低いことが報告されている. 1型糖尿病 (インスリン依存型糖尿病) は, 自己免疫機序で膵β細胞が破壊され, 絶対的なインスリンの不足をきたし発症する. 2型糖尿病 (インスリン非依存型糖尿病) は, 遺伝因子を背景に, 生活習慣の影響を受け, インスリン分泌の低下とインスリン感受性の低下が起こり, 結果としてインスリンの相対的な不足をきたし, 発症する. また, 2型糖尿病は成人発症糖尿病とも呼ばれ, 日本人糖尿病患者の90~95%を占めている.
ISSN:0914-6695
2187-9117
DOI:10.11237/jsoi.30.287