1歯欠損に対するチタンプレートとスクリューを用いた移植材なしのサイナスリフト:光機能化処理併用症例について
「緒言」 サイナスリフトは, 上顎洞粘膜を挙上した部位に新生骨の形成を促す骨造成法で, 通常, 骨移植が必要となる. これに対しLUNDGRENらは, 洞粘膜挙上後に移植材を使用せず, インプラント体を同時埋入することによって骨形成が生じることを報告し, 同様の研究結果が報告されるようになってきた. しかし, この方法は, 挙上された洞粘膜の維持をインプラント体先端のみで行うため, その挙上が不安定になりやすい. 特にインプラント体の単独埋入となる1歯欠損症例においては, 洞粘膜挙上後の粘膜下垂に抵抗するインプラントの支柱としての効果, いわゆるtent pole effectが先端部の1点に...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔インプラント学会誌 2017/03/31, Vol.30(1), pp.23-28 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 サイナスリフトは, 上顎洞粘膜を挙上した部位に新生骨の形成を促す骨造成法で, 通常, 骨移植が必要となる. これに対しLUNDGRENらは, 洞粘膜挙上後に移植材を使用せず, インプラント体を同時埋入することによって骨形成が生じることを報告し, 同様の研究結果が報告されるようになってきた. しかし, この方法は, 挙上された洞粘膜の維持をインプラント体先端のみで行うため, その挙上が不安定になりやすい. 特にインプラント体の単独埋入となる1歯欠損症例においては, 洞粘膜挙上後の粘膜下垂に抵抗するインプラントの支柱としての効果, いわゆるtent pole effectが先端部の1点に集中する. そのため, 挙上された洞粘膜の下垂が生じやすく, 洞粘膜維持のために追加のスペースメイキングを考慮しなければならない可能性がある. 今回, われわれは1歯欠損症例に対し, KANEKOらが考案したチタン製骨接合材(骨折固定用チタンプレートとスクリュー)を用いた洞粘膜挙上の維持に加え, インプラント体周囲の骨形成の促進を目的とした光機能化処理技術を併用した移植材なしのサイナスリフト4症例を経験し, 良好な経過が得られたので報告する. |
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ISSN: | 0914-6695 2187-9117 |
DOI: | 10.11237/jsoi.30.23 |