小児がん外科治療の新しい試み

「I 本セッションのコンセプト」小児がんは, がん対策基本計画に盛り込まれてから臨床研究も大きく発展してきており, また標準治療の開発も新規薬剤開発とともに変わりつつある. その中で現在の外科診療の考え方や今後の外科治療の展望について議論していただきたい, との主旨で本セッションが企画された. 「II 各演題の主旨について」まず1題目は九州大学小児外科 川久保尚徳先生から, 「小児悪性固形腫瘍における経皮的針生検の試みKnack & Pitfall~」が発表された. 小児腫瘍17例で超音波ガイド下針生検を行い, 全例で診断可能であり. 想定される鑑別診断によって穿刺プロトコールを最適化...

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Veröffentlicht in:日本小児外科学会雑誌 2023-02, Vol.59 (1), p.27-28
Hauptverfasser: 菱木知郎, 上原秀一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 本セッションのコンセプト」小児がんは, がん対策基本計画に盛り込まれてから臨床研究も大きく発展してきており, また標準治療の開発も新規薬剤開発とともに変わりつつある. その中で現在の外科診療の考え方や今後の外科治療の展望について議論していただきたい, との主旨で本セッションが企画された. 「II 各演題の主旨について」まず1題目は九州大学小児外科 川久保尚徳先生から, 「小児悪性固形腫瘍における経皮的針生検の試みKnack & Pitfall~」が発表された. 小児腫瘍17例で超音波ガイド下針生検を行い, 全例で診断可能であり. 想定される鑑別診断によって穿刺プロトコールを最適化することができれば. 腫瘍の種類によらず小児においても経皮的針生検は有用であると報告した. 本邦において小児腫瘍における経皮的針生検が診断ツールとして普及していくことを期待するとし, 今後, さらに安全な技術確立と症例の蓄積が待たれる.
ISSN:0288-609X