一期的根治術を施行した18トリソミー合併食道閉鎖症(C型)の極・超低出生体重児の2例

18トリソミー(T18)は多発奇形を伴う予後不良の常染色体異常であるが,T18に合併した極・超低出生体重児(VLBWI/ELBWI)のC型食道閉鎖症(EA)の2例に一期的根治術を行ったので報告する.両症例ともT18およびEAの出生前診断はされていなかった.症例1は30週,728gで出生した女児.日齢1で気管食道瘻切離,食道吻合,胃瘻造設を施行した.縫合不全の所見は認めず日齢14から経腸栄養を開始可能であったが心不全症状が増悪し日齢145で死亡した.症例2は37週,1,230gで出生した女児.日齢0で気管食道瘻切離,食道吻合を施行した.術後経過は良好であり,日齢7に経腸栄養を開始でき日齢15で人...

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Veröffentlicht in:日本小児外科学会雑誌 2012/06/20, Vol.48(4), pp.781-785
Hauptverfasser: 坂本, 浩一, 野口, 啓幸, 前出, 喜信, 徳久, 琢也, 石原, 千詠, 樺山, 知佳, 宮崎, ももこ, 中川, 映理子, 中澤, 祐介, 山下, 達也, 松藤, 凡, 茨, 聡
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:18トリソミー(T18)は多発奇形を伴う予後不良の常染色体異常であるが,T18に合併した極・超低出生体重児(VLBWI/ELBWI)のC型食道閉鎖症(EA)の2例に一期的根治術を行ったので報告する.両症例ともT18およびEAの出生前診断はされていなかった.症例1は30週,728gで出生した女児.日齢1で気管食道瘻切離,食道吻合,胃瘻造設を施行した.縫合不全の所見は認めず日齢14から経腸栄養を開始可能であったが心不全症状が増悪し日齢145で死亡した.症例2は37週,1,230gで出生した女児.日齢0で気管食道瘻切離,食道吻合を施行した.術後経過は良好であり,日齢7に経腸栄養を開始でき日齢15で人工呼吸器も離脱し,現在も全身状態は安定している.
ISSN:0288-609X
2187-4247
DOI:10.11164/jjsps.48.4_781