Gross C型 long gap食道閉鎖に対してFoker法による体外牽引術を施行した1症例
症例は在胎38W6d出生体重1,982gの女児.胎児超音波検査にて十二指腸閉鎖と診断されていた.生後直後に胃管チューブが胸鎖関節付近でcoil upしC型食道閉鎖合併を認めた.直ちに胃瘻造設・食道バンディング・上部空腸にチューブ腸瘻造設・十二指腸のダイアモンド吻合を施行した.生後4日目に胸膜外アプローチにより,気管分岐部の頭側に位置した気管食道瘻を結紮切離した.上部・下部食道のgapは2.5cmで一期的吻合は不可能と判断しFoker法による体外牽引術を施行した.生後7日目に食道バンディング解除を行い,生後8日目より食道両端を連日1〜2mmずつ牽引した.生後14日目に右側気胸が出現し胸腔ドレーン...
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Veröffentlicht in: | 日本小児外科学会雑誌 2011/10/20, Vol.47(6), pp.953-958 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は在胎38W6d出生体重1,982gの女児.胎児超音波検査にて十二指腸閉鎖と診断されていた.生後直後に胃管チューブが胸鎖関節付近でcoil upしC型食道閉鎖合併を認めた.直ちに胃瘻造設・食道バンディング・上部空腸にチューブ腸瘻造設・十二指腸のダイアモンド吻合を施行した.生後4日目に胸膜外アプローチにより,気管分岐部の頭側に位置した気管食道瘻を結紮切離した.上部・下部食道のgapは2.5cmで一期的吻合は不可能と判断しFoker法による体外牽引術を施行した.生後7日目に食道バンディング解除を行い,生後8日目より食道両端を連日1〜2mmずつ牽引した.生後14日目に右側気胸が出現し胸腔ドレーンを留置した.生後16日目に開胸にて食道端々吻合を施行した.術後に縫合不全を認めたが保存的にて軽快し,生後88日目に吻合部狭窄に対しブジーを行い,胃食道逆流症に対し噴門形成術を施行した.術後は経口摂取可能である.Long gap C型食道閉鎖に対してFoker法による体外牽引法は早期食道再建に有用であった. |
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ISSN: | 0288-609X 2187-4247 |
DOI: | 10.11164/jjsps.47.6_953 |