小児胃軸捻転症に対する臍内弧状切開による胃固定術の1例

症例は4歳2か月,女児.急に腹痛・嘔吐が出現し,翌日に近医受診.高度の腹部膨満が認められ,腹部立位単純X線で胃拡張と腸管ガス消失を認められたため入院となった.絶食と胃管挿入で腹痛は消失したが腹部膨満は改善しないため,精査加療目的で入院7日目に当院に転院となった.当科入院後の腹部立位単純X線と上部消化管造影で胃軸捻転症と診断した.経鼻胃管による減圧療法にて症状軽快したため入院7日目に退院となった.その後,家族の希望により発症から43日目に予防的に臍内弧状切開にて胃固定術施行した.術後1年3か月,再発なく術後経過良好である....

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Veröffentlicht in:日本小児外科学会雑誌 2008/08/20, Vol.44(5), pp.723-727
Hauptverfasser: 高尾, 智也, 岩村, 喜信, 後藤, 隆文, 中原, 康雄, 浅井, 武, 金川, 勉, 青山, 興司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は4歳2か月,女児.急に腹痛・嘔吐が出現し,翌日に近医受診.高度の腹部膨満が認められ,腹部立位単純X線で胃拡張と腸管ガス消失を認められたため入院となった.絶食と胃管挿入で腹痛は消失したが腹部膨満は改善しないため,精査加療目的で入院7日目に当院に転院となった.当科入院後の腹部立位単純X線と上部消化管造影で胃軸捻転症と診断した.経鼻胃管による減圧療法にて症状軽快したため入院7日目に退院となった.その後,家族の希望により発症から43日目に予防的に臍内弧状切開にて胃固定術施行した.術後1年3か月,再発なく術後経過良好である.
ISSN:0288-609X
2187-4247
DOI:10.11164/jjsps.44.5_723