国立成育医療センターにおける肝移植成績
【目的】肝移植プログラム開始から2年が経過した国立成育医療センターにおける肝移植医療の成績を報告する.【対象と方法】国立成育医療センターにおいて2005年11月から2008年2月までに肝移植を行った48名の小児症例について,手術成績,感染症,拒絶反応等について検討した.【結果】対象疾患は胆道閉鎖症(41.6%)・代謝性肝疾患(29.2%)・劇症肝炎(18.8%)であった.ドナーの平均手術時間5時間31分,出血281mlであった.レシピエントの平均手術時間9時間46分で出血139ml/kgであった.免疫抑制療法はtacrolimusとステロイドの2剤併用療法で,急性拒絶反応を22.4%に認めた....
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Veröffentlicht in: | 日本小児外科学会雑誌 2008/08/20, Vol.44(5), pp.679-688 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】肝移植プログラム開始から2年が経過した国立成育医療センターにおける肝移植医療の成績を報告する.【対象と方法】国立成育医療センターにおいて2005年11月から2008年2月までに肝移植を行った48名の小児症例について,手術成績,感染症,拒絶反応等について検討した.【結果】対象疾患は胆道閉鎖症(41.6%)・代謝性肝疾患(29.2%)・劇症肝炎(18.8%)であった.ドナーの平均手術時間5時間31分,出血281mlであった.レシピエントの平均手術時間9時間46分で出血139ml/kgであった.免疫抑制療法はtacrolimusとステロイドの2剤併用療法で,急性拒絶反応を22.4%に認めた.患者・グラフト生存率90.7%であった.【結論】経過観察期間は短いが,小児肝移植は末期肝疾患患者にとって安全な医療であると考えられる. |
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ISSN: | 0288-609X 2187-4247 |
DOI: | 10.11164/jjsps.44.5_679 |