メッケル憩室症の超音波診断

出血性のメッケル憩室症は^ TC-pertechnetateシンチグラフィーで描出されることが多い.しかし,中には描出できないものもあり,診断に難渋することがある.そこで最近経験した出血性メッケル憩室症3例に対して腹部超音波検査を行なったところ,全例でメッケル憩室と思われる,蠕動がなく肥厚した粘膜層を持つ円筒状の腸管壁を描出することができた.手術を施行した2例で,切除標本の憩室内に肥厚した胃粘膜を確認できUSの像と一致していた.異所性胃粘膜を含むメッケル憩室のUS像の特徴として,1)肥厚した粘膜を持つ円筒状の小腸で,2)片側が盲端になっており,3)蠕動がなく腸内容の通過が見られない,この3点が...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本小児外科学会雑誌 2007/12/20, Vol.43(7), pp.957-960
Hauptverfasser: 福澤, 宏明, 漆原, 直人, 松岡, 尚則, 谷, 守通, 福本, 弘二, 鈴木, 孝明, 川島, 章子, 長谷川, 史郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:出血性のメッケル憩室症は^ TC-pertechnetateシンチグラフィーで描出されることが多い.しかし,中には描出できないものもあり,診断に難渋することがある.そこで最近経験した出血性メッケル憩室症3例に対して腹部超音波検査を行なったところ,全例でメッケル憩室と思われる,蠕動がなく肥厚した粘膜層を持つ円筒状の腸管壁を描出することができた.手術を施行した2例で,切除標本の憩室内に肥厚した胃粘膜を確認できUSの像と一致していた.異所性胃粘膜を含むメッケル憩室のUS像の特徴として,1)肥厚した粘膜を持つ円筒状の小腸で,2)片側が盲端になっており,3)蠕動がなく腸内容の通過が見られない,この3点が挙げられる.異所性胃粘膜を含むメッケル憩室が疑われた場合は,腹部超音波検査を行なうことも有用であると思われた.
ISSN:0288-609X
2187-4247
DOI:10.11164/jjsps.43.7_957