ADOCとEAPOを併用した作業療法実践の臨床有用性 : 失語症を呈した事例への探索的検討

「要旨:」本論の目的は, 回復期リハビリテーション病棟(以下, 回復期)に入院した意思疎通が困難なクライエントへの作業選択意思決定支援ソフト(以下, ADOC), ポジティブ作業の等化評価(以下, EAPO)を併用した作業療法実践の有用性を検討することである. 本実践では, 左被殻出血で失語症を呈した事例へADOCとEAPOの併用で評価から示された目標内容や強みの情報を基に支援計画を策定し, 介入を行った. その結果, 事例の心理・精神的側面に肯定的な影響を与え, Well-Beingの高い生活を送る一助となった可能性がある. ADOCとEAPOの併用による作業療法実践は, 回復期で失語症を呈...

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Veröffentlicht in:日本臨床作業療法研究 2021, Vol.8 (1), p.108-114
Hauptverfasser: 立川真也, 古桧山建吾, 野口卓也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨:」本論の目的は, 回復期リハビリテーション病棟(以下, 回復期)に入院した意思疎通が困難なクライエントへの作業選択意思決定支援ソフト(以下, ADOC), ポジティブ作業の等化評価(以下, EAPO)を併用した作業療法実践の有用性を検討することである. 本実践では, 左被殻出血で失語症を呈した事例へADOCとEAPOの併用で評価から示された目標内容や強みの情報を基に支援計画を策定し, 介入を行った. その結果, 事例の心理・精神的側面に肯定的な影響を与え, Well-Beingの高い生活を送る一助となった可能性がある. ADOCとEAPOの併用による作業療法実践は, 回復期で失語症を呈したクライエントにおける心理・精神的側面の課題に貢献できる可能性を示唆した.
ISSN:2188-8418