我が国の作業療法部門管理の問題における傾向分析 - パイロットスタディー

「要旨」 : 本研究はパイロットスタディとして作業療法管理者が抱えている問題の類型を明らかにし, 大規模調査に必要なサンプルサイズを推定することを目的とした. 日本作業療法士協会名簿から作業療法士が所属する50施設を乱数表によりランダムに抽出した. アンケートは各施設の作業療法部門管理者を対象にWeb上で行い, 質問の内容は「作業療法部門の管理において頭を悩ませている問題について上位から3つお答えください」とした. 得られた結果は順位別と全てのデータを合わせたものの4通りについて, 著者らによりカテゴライズ分析を行った. 回収率は40%であり, サンプルサイズを推定した結果, 必要なサンプル数...

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Veröffentlicht in:日本臨床作業療法研究 2020, Vol.7 (1), p.95-101
Hauptverfasser: 一戸基矢, 澤田辰徳, 三浦和紗, 大野勘太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 本研究はパイロットスタディとして作業療法管理者が抱えている問題の類型を明らかにし, 大規模調査に必要なサンプルサイズを推定することを目的とした. 日本作業療法士協会名簿から作業療法士が所属する50施設を乱数表によりランダムに抽出した. アンケートは各施設の作業療法部門管理者を対象にWeb上で行い, 質問の内容は「作業療法部門の管理において頭を悩ませている問題について上位から3つお答えください」とした. 得られた結果は順位別と全てのデータを合わせたものの4通りについて, 著者らによりカテゴライズ分析を行った. 回収率は40%であり, サンプルサイズを推定した結果, 必要なサンプル数は323であった. カテゴライズ分析の結果から, 管理者が感じている問題の傾向は, 「働きやすく働きがいのある職場」, 「人員管理」, 「経営管理」について挙げられることが多かった. 本パイロットスタディは今後の我が国の管理の問題を明らかにする一助となると考える.
ISSN:2188-8418