Occupational Therapy Intervention Process Model (OTIPM) に基づいた作業療法実践における作業遂行能力および心身機能の変化

「要旨」: 脳出血および脳浮腫により上肢機能障害ならびに注意障害を呈した事例に対して, 作業療法介入プロセスモデル(OTIPM)に基づいた介入を実施した. 事例にとって重要な作業である家事を中心に実際の作業を基盤とした練習を行った. 介入後には, Assessment of motor and process skills(AMPS)で示される作業遂行能力が統計学的に有意な改善を認めた. その一方で, 上肢機能および注意機能などの心身機能に著明な変化を認めなかった. このことから, OTIPMに基づいた作業療法実践は, 実際の作業で生じる問題点に対して効果的な介入を実践できる可能性がある. ま...

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Veröffentlicht in:日本臨床作業療法研究 2019, Vol.6 (1), p.20-25
Hauptverfasser: 廣瀬卓哉, 室伏未知花, 高橋真須美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 脳出血および脳浮腫により上肢機能障害ならびに注意障害を呈した事例に対して, 作業療法介入プロセスモデル(OTIPM)に基づいた介入を実施した. 事例にとって重要な作業である家事を中心に実際の作業を基盤とした練習を行った. 介入後には, Assessment of motor and process skills(AMPS)で示される作業遂行能力が統計学的に有意な改善を認めた. その一方で, 上肢機能および注意機能などの心身機能に著明な変化を認めなかった. このことから, OTIPMに基づいた作業療法実践は, 実際の作業で生じる問題点に対して効果的な介入を実践できる可能性がある. また, 問題点や介入後の変化は心身機能の評価のみでは捉え難く, 作業遂行能力の側面から評価・介入を実施することの重要性が示唆された.
ISSN:2188-8418