訪問リハビリテーションを利用している地域在住脳卒中患者における生きがい意識と麻痺側運動機能に関する調査研究

「要旨」 : 訪問リハビリを利用している地域在住脳卒中患者の生きがい意識に着目し, 麻痺側運動機能と生きがい意識との関連, および訪問リハビリによる介入が生きがい意識を変化させるか, を明らかにすることを目的として調査研究を行った. 対象は訪問リハビリを利用している脳卒中患者30名とし, Ikigai-9とSIAS麻痺側運動機能を, 調査開始時および追跡時 (3か月後) に測定した. その結果, Ikigai-9総得点および下位尺度得点とSIAS麻痺側運動機能とは有意な相関がなかった. Ikigai9総得点・下位尺度得点ともに調査開始時と追跡時 (3か月後) で有意な差はなかった. 生きがい意...

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Veröffentlicht in:日本臨床作業療法研究 2018-01, Vol.5 (1), p.72-79
Hauptverfasser: 原田祐輔, 望月秀樹, 下田信明, 森田千晶, 山口幸三郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 訪問リハビリを利用している地域在住脳卒中患者の生きがい意識に着目し, 麻痺側運動機能と生きがい意識との関連, および訪問リハビリによる介入が生きがい意識を変化させるか, を明らかにすることを目的として調査研究を行った. 対象は訪問リハビリを利用している脳卒中患者30名とし, Ikigai-9とSIAS麻痺側運動機能を, 調査開始時および追跡時 (3か月後) に測定した. その結果, Ikigai-9総得点および下位尺度得点とSIAS麻痺側運動機能とは有意な相関がなかった. Ikigai9総得点・下位尺度得点ともに調査開始時と追跡時 (3か月後) で有意な差はなかった. 生きがい意識の向上を訪問リハビリの目標として設定する場合, 生きがい活動の再獲得に向けた直接的なアプローチを検討する必要性が考えられた.
ISSN:2188-8418