身体障害や老年期障害を有する人における「ポジティブ作業の等化評価」の尺度特性の検討

「要旨」 : 本研究は, 身体障害や老年期障害を有したクライエントを対象に, 幸福を促進する作業の等化評価 (以下, EAPO) における尺度特性を検証した. 方法は, 訪問リハビリテーション, 老人保健施設, 入院療養中の対象者に, EAPO (Type-A・B) という2種類の等化尺度のいずれかを用い, 収集したデータから各尺度の妥当性と信頼性の検討を行った. 解析の結果, Type-A・Bは共に身体障害や老年期障害を有した対象者に活用しても良好な妥当性と信頼性を有していた. また等化の保証では, 両尺度が情報量規準, テスト反応関数の形状, 等化後の項目母数が概ね近似した結果を示した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本臨床作業療法研究 2018-01, Vol.5 (1), p.63-71
Hauptverfasser: 野口卓也, 京極真
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 本研究は, 身体障害や老年期障害を有したクライエントを対象に, 幸福を促進する作業の等化評価 (以下, EAPO) における尺度特性を検証した. 方法は, 訪問リハビリテーション, 老人保健施設, 入院療養中の対象者に, EAPO (Type-A・B) という2種類の等化尺度のいずれかを用い, 収集したデータから各尺度の妥当性と信頼性の検討を行った. 解析の結果, Type-A・Bは共に身体障害や老年期障害を有した対象者に活用しても良好な妥当性と信頼性を有していた. また等化の保証では, 両尺度が情報量規準, テスト反応関数の形状, 等化後の項目母数が概ね近似した結果を示した. これより, EAPOは身体障害や老年期障害を有した対象者に使用しても, Type-A・Bの両尺度は同等の高水準な測定精度を有した等化尺度であることが示唆された.
ISSN:2188-8418