精神障害者に対する幸福を促進する作業の等化評価における信頼性と妥当性の検証

「要旨」 : 本研究の目的は, 精神科デイケアおよび入院中で作業療法を利用する精神障害者を対象に, 幸福を促進する作業の等化評価 (Equating Assessment of Positive Occupation, 以下EAPO) の尺度特性を検証することであった. EAPOはType-A・Bの2種類から構成されるため, 対象はType別に集めた. 調査用紙はType-A・Bの他に基本情報を記したフェイスシートを配布した. データ解析は記述統計量の検討, 1次元性の確認, 妥当性の検討, 信頼性の検討, 頑健性の検討, 等化の検討を行った. 本研究の結果, 対象はType-A・Bともに計1...

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Veröffentlicht in:日本臨床作業療法研究 2017-02, Vol.4 (1), p.62-69
Hauptverfasser: 野口卓也, 京極真
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 本研究の目的は, 精神科デイケアおよび入院中で作業療法を利用する精神障害者を対象に, 幸福を促進する作業の等化評価 (Equating Assessment of Positive Occupation, 以下EAPO) の尺度特性を検証することであった. EAPOはType-A・Bの2種類から構成されるため, 対象はType別に集めた. 調査用紙はType-A・Bの他に基本情報を記したフェイスシートを配布した. データ解析は記述統計量の検討, 1次元性の確認, 妥当性の検討, 信頼性の検討, 頑健性の検討, 等化の検討を行った. 本研究の結果, 対象はType-A・Bともに計123名であり, 両尺度は1次元性が確認され, 妥当性と信頼性も十分に高かった. また, 頑健性は, 両尺度で測定不変を示しており, 等化でも両尺度は良好な結果を示した. 以上より, EAPOは本尺度版として良好な尺度特性を示したといえる.
ISSN:2188-8418