空腸・回腸腸管壁の虚血性壊死からショックをきたした1例
「I. 臨床経過及び検査所見」 【症例】80歳台 男性【主訴】上腹部痛【既往歴】高血圧にて近医より投薬を受けていた 2年前 完全房室ブロックに対してペースメーカー植え込み術 1年前 急性虫垂炎 絶食・抗菌薬投与のみにて軽快 両眼白内障【現病歴】入院前日19時ころから間欠的な上腹部痛があり, 持続・増悪するため第1病日午前2時に救急隊を要請し, 当院搬送となった. 最終排便は前日の朝で, 搬送時には嘔気, 嘔吐は認められず, 下痢や便秘もなかった. 【入院時現症】血圧:164/141mmHg 脈拍:61/分 呼吸回数:15回/分 SpO2:98%(酸素5L/分, リザーバーマスク) 体温:36....
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Veröffentlicht in: | 函館医学誌 2006-09, Vol.30 (1), p.101-103 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 臨床経過及び検査所見」 【症例】80歳台 男性【主訴】上腹部痛【既往歴】高血圧にて近医より投薬を受けていた 2年前 完全房室ブロックに対してペースメーカー植え込み術 1年前 急性虫垂炎 絶食・抗菌薬投与のみにて軽快 両眼白内障【現病歴】入院前日19時ころから間欠的な上腹部痛があり, 持続・増悪するため第1病日午前2時に救急隊を要請し, 当院搬送となった. 最終排便は前日の朝で, 搬送時には嘔気, 嘔吐は認められず, 下痢や便秘もなかった. 【入院時現症】血圧:164/141mmHg 脈拍:61/分 呼吸回数:15回/分 SpO2:98%(酸素5L/分, リザーバーマスク) 体温:36.9℃ 意識:JCS0, GCS14(E3V5M6) 眼球結膜に黄疸なし, 眼瞼結膜は軽度貧血様. 腹部所見は視診で軽度膨満, 聴診上腸蠕動音が低下. 触診では臍周囲部に圧痛があるが反跳痛はない. エコーにて腸管の拡張, 蠕動低下を認めた. 診察中に噴水様嘔吐が数回あった. |
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ISSN: | 0910-0725 |