小児におけるCOVID-19 罹患後症状患者に対する外来診療

成人において先行して報告されていたCOVID-19罹患後症状(long COVID)は,近年,小児における報告も増加している。その頻度は,海外においては1.6~70% と報告により様々であり,約半数に入院患者が占める国内小児においては4.0% と報告されている。臨床症状も報告による差を認めるが,多くの報告において倦怠感が上位を占めた。小児COVID-19罹患後症状患児は,過剰な検査・治療が患児に多大な負担となっていることも多く,医療従事者は適切な検査治療計画を策定する責任がある。さらに,小児においては登校困難など小児特有の問題点が併存することも多く,小児科医だけでなく,心療内科,児童精神科,ペ...

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Veröffentlicht in:聖マリアンナ医科大学雑誌 2024, Vol.51(Suppl), pp.S177-S180
Hauptverfasser: 勝田, 友博, 後藤, 理華, 新谷, 亮, 中村, 幸嗣, 清水, 直樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:成人において先行して報告されていたCOVID-19罹患後症状(long COVID)は,近年,小児における報告も増加している。その頻度は,海外においては1.6~70% と報告により様々であり,約半数に入院患者が占める国内小児においては4.0% と報告されている。臨床症状も報告による差を認めるが,多くの報告において倦怠感が上位を占めた。小児COVID-19罹患後症状患児は,過剰な検査・治療が患児に多大な負担となっていることも多く,医療従事者は適切な検査治療計画を策定する責任がある。さらに,小児においては登校困難など小児特有の問題点が併存することも多く,小児科医だけでなく,心療内科,児童精神科,ペインクリニック,学校医,養護教諭,スクールカウンセラー,臨床心理士,公認心理師など多職種連携による診療体制の確立が重要である。
ISSN:0387-2289
2189-0285
DOI:10.14963/stmari.51.S177