神経再生誘導チューブにより再建した正中神経縫合術後再断裂の1例 - Preliminary Report (第1報)
「抄録」正中神経の切断・欠損に対する治療として, 本邦においては自家神経移植が行われている. 一方, 米国においては自家神経移植の代替として人工 tube が広く用いられ, 一定の治療効果を得られている. 本邦では2013年に神経再生誘導チューブ(ナーブリッジ(R))が, 人工 tube として国内で初めて認可・製品化され, 神経切断・欠損の治療に使用され始めた. 今回我々は, 正中神経縫合術後再断裂例に対し, 正中神経を2本の神経束に分割し, 神経再生誘導チューブ2本を用いた正中神経再建を行い, 術後6ヶ月時点で Semmes-Weinstein monofilaments test は母指...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 聖マリアンナ医科大学雑誌 2014-11, Vol.42 (3), p.149-155 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「抄録」正中神経の切断・欠損に対する治療として, 本邦においては自家神経移植が行われている. 一方, 米国においては自家神経移植の代替として人工 tube が広く用いられ, 一定の治療効果を得られている. 本邦では2013年に神経再生誘導チューブ(ナーブリッジ(R))が, 人工 tube として国内で初めて認可・製品化され, 神経切断・欠損の治療に使用され始めた. 今回我々は, 正中神経縫合術後再断裂例に対し, 正中神経を2本の神経束に分割し, 神経再生誘導チューブ2本を用いた正中神経再建を行い, 術後6ヶ月時点で Semmes-Weinstein monofilaments test は母指・示指・中指ともに3.22, 静的2点識別能では母指・示指・中指ともに3mmと, 他指・対側と同等まで正常化した症例を経験した. 今後は長期的な合併症の有無を観察する必要があるものの, 極めて単時間で感覚障害回復を得られたため, 第1報として報告する. |
---|---|
ISSN: | 0387-2289 |