新生児整形外科的検診の疫学的検討
「抄録」【目的】聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院周産期センターにて出生した新生児に対し, 整形外科医が整形外科的検診を行い, 異常例について検討した. 【方法】1989年から1998年までの10年間に当院にて出生した5322例(男児2701例, 女児2621例)の新生児を対象とした. 死亡例, および他院からの搬送例などは除外した. 触診, 視診による検診を日齢平均3.3日に行い, 整形外科的異常について検討した. 【結果】先天性内反足は10例(0.2%)で女児に多くみられ, 左側に多かった. 合併異常は3例にみられた. 4月から9月までの発生率は0.3%, 10月から3月までは0.1%であ...
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Veröffentlicht in: | 聖マリアンナ医科大学雑誌 2002-08, Vol.30 (4), p.389-394 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「抄録」【目的】聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院周産期センターにて出生した新生児に対し, 整形外科医が整形外科的検診を行い, 異常例について検討した. 【方法】1989年から1998年までの10年間に当院にて出生した5322例(男児2701例, 女児2621例)の新生児を対象とした. 死亡例, および他院からの搬送例などは除外した. 触診, 視診による検診を日齢平均3.3日に行い, 整形外科的異常について検討した. 【結果】先天性内反足は10例(0.2%)で女児に多くみられ, 左側に多かった. 合併異常は3例にみられた. 4月から9月までの発生率は0.3%, 10月から3月までは0.1%であった. 先天性筋性斜頚は11例(0.2%)にみられたが, 性差, 左右差はなく合併異常もみられなかった. 股関節に異常所見を認めたのは44例(0.9%)で, 女児に多くみられたが左右差はなかった. 合併異常は4例にみられた. 股関節異常は4月から9月までの発生率が1.0%, 10月から3月までが0.6%であった. 【考察】従来の報告とは異なり, 内反足は女児に多く, さらに内反足と股関節異常は寒冷期よりも温暖期に出生した児に多かった. さらに, 筋性斜頚において重複異常合併例は認められなかった. |
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ISSN: | 0387-2289 |