第5世代移動通信システム (5G) を利用した嚥下内視鏡検査 (VE) と嚥下造影検査 (VF) の遠隔指導の試み

【はじめに】5Gを活用したへき地医療機関遠隔サポート事業として, 山口県, 株式会社NTTドコモ中国支社, 岩国市と当院(山口県立総合医療センター)で, 医療提供体制の充実を図るための協定が締結された. 上部消化管内視鏡検査に次いで, VEとVFの導入が予定され, 今回, 職員を模擬患者として実用性の検証を行った. 【方法】へき地医療機関である美和病院は岩国市山間部にある52床の病院で, VEやVFの経験ある医師はいない. 当院は504床の高度急性期病院で, リハビリテーション科専門医は2名である. 各病院で, 検査画像モニターとアノテーションモニターを並列配置し, 検査中は双方向に画像・音声...

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Veröffentlicht in:月刊地域医学 2024-03, Vol.38 (3), p.186-190
Hauptverfasser: 芥川なおこ, 村田和弘, 宗像緩宜, 竹井幸子, 脇阪宗一郎, 原田昌範
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】5Gを活用したへき地医療機関遠隔サポート事業として, 山口県, 株式会社NTTドコモ中国支社, 岩国市と当院(山口県立総合医療センター)で, 医療提供体制の充実を図るための協定が締結された. 上部消化管内視鏡検査に次いで, VEとVFの導入が予定され, 今回, 職員を模擬患者として実用性の検証を行った. 【方法】へき地医療機関である美和病院は岩国市山間部にある52床の病院で, VEやVFの経験ある医師はいない. 当院は504床の高度急性期病院で, リハビリテーション科専門医は2名である. 各病院で, 検査画像モニターとアノテーションモニターを並列配置し, 検査中は双方向に画像・音声を共有する. 当院のアノテーションモニターに注意すべき場所などを描写すると, タイムラグなく, 美和病院の同モニターに描出され, 指導医がその場にいるような指導が可能となる. 【考察】VEやVFは経験のない総合医が多く, 検査を開始する前に観察項目など嚥下検査についての知識を共有しておくことが必要と思われた.
ISSN:0914-4277