心房細動 : 脳塞栓リスク評価と抗凝固療法の実践

「POINT」 (1) CHADS2 scoreにて血栓塞栓症リスクを, HAS-BLED scoreにて出血リスクを評価する (2) 患者のプロフィールにあった抗凝固薬を選択する (3) 抗凝固療法開始後に出血の有無や血液検査を適切にフォローする (4) 虚血性心疾患合併例, 周術期, 出血時の対応を知っておく 「1st. STEP 塞栓症リスク評価」診療所や病院で心房細動患者を診療することになったら, 抗凝固療法を実施するため, まず血栓塞栓症のリスク評価を行う. 評価方法としてCHADS2スコアとCHADS2-VAScスコアがある. Global standardは後者であるが, わが国...

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Veröffentlicht in:月刊地域医学 2022-02, Vol.36 (2), p.132-137
1. Verfasser: 岩澤孝昌
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「POINT」 (1) CHADS2 scoreにて血栓塞栓症リスクを, HAS-BLED scoreにて出血リスクを評価する (2) 患者のプロフィールにあった抗凝固薬を選択する (3) 抗凝固療法開始後に出血の有無や血液検査を適切にフォローする (4) 虚血性心疾患合併例, 周術期, 出血時の対応を知っておく 「1st. STEP 塞栓症リスク評価」診療所や病院で心房細動患者を診療することになったら, 抗凝固療法を実施するため, まず血栓塞栓症のリスク評価を行う. 評価方法としてCHADS2スコアとCHADS2-VAScスコアがある. Global standardは後者であるが, わが国で実施された代表的な3つの心房細動レジストリー研究 (J-RHYTHM Registry, Fushimi AF Registry, Shinken Database) の統合解析によって, CHADS2-VAScスコアで追加された因子である (1) 年齢 (65~74歳) , (2) 血管疾患, (3) 女性は, 日本人の抗凝固療法未施行例における血栓塞栓症の有意な危険因子ではなかった.
ISSN:0914-4277