地域小規模病院における急性虫垂炎に対する開腹手術と腹腔鏡手術の比較検討

「目的」 : 一般病床50床の地域小規模病院における急性虫垂炎に対する開腹手術と腹腔鏡手術の有用性を比較検討する. 「対象と方法」 : 対象は2013年からの6年間で急性虫垂炎に対して手術を施行した38例. 開腹群と腹腔鏡群に分け2群間比較を行った. 「結果」 : 腹腔鏡群 (19例) は開腹群 (19例) に比べ, 手術時間が長く, 出血量は少なかった. 在院日数, 術後合併症および手術関連を除く入院保険点数に有意差を認めなかった. 「結論」 : 地域小規模病院では急性虫垂炎に対する開腹術の経験値の高さもあり, 腹腔鏡手術の利点が示されない可能性が示唆された....

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Veröffentlicht in:月刊地域医学 2020-09, Vol.34 (9), p.710-713
Hauptverfasser: 二日市琢良, 酒井昌博, 有永信哉, 吉尾正治, 酒井啓一郎, 是松聖悟
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」 : 一般病床50床の地域小規模病院における急性虫垂炎に対する開腹手術と腹腔鏡手術の有用性を比較検討する. 「対象と方法」 : 対象は2013年からの6年間で急性虫垂炎に対して手術を施行した38例. 開腹群と腹腔鏡群に分け2群間比較を行った. 「結果」 : 腹腔鏡群 (19例) は開腹群 (19例) に比べ, 手術時間が長く, 出血量は少なかった. 在院日数, 術後合併症および手術関連を除く入院保険点数に有意差を認めなかった. 「結論」 : 地域小規模病院では急性虫垂炎に対する開腹術の経験値の高さもあり, 腹腔鏡手術の利点が示されない可能性が示唆された.
ISSN:0914-4277