地域でよくある高齢者の問題と取り組み - 高齢独居, 老々介護, 認知症患者

「POINT」(1) 当院では, 諸事問題がある認知症の方の家族には, 外来受診の際には認定看護師が生活状況について相談にのるように努めている (2) 困難事例の解決において多職種が集まって協議をすることは大変重要である. 経験として, 法律家が同席していて適切な助言をいただいたこともあり, 困難事例の解決の良い場となっている (3) 末期がん患者などの看取りの問題では, ご本人, ご家族にとって最期の少ない貴重な時間をいかに過ごせるかが大きな問題である. それを地域でいかに支援するか, そのシステムづくりは急務である (4) 公民館などでの集まりに出かけて, 認知症の早期診断の重要性や実際の...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:月刊地域医学 2018-03, Vol.32 (3), p.193-198
1. Verfasser: 細江雅彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「POINT」(1) 当院では, 諸事問題がある認知症の方の家族には, 外来受診の際には認定看護師が生活状況について相談にのるように努めている (2) 困難事例の解決において多職種が集まって協議をすることは大変重要である. 経験として, 法律家が同席していて適切な助言をいただいたこともあり, 困難事例の解決の良い場となっている (3) 末期がん患者などの看取りの問題では, ご本人, ご家族にとって最期の少ない貴重な時間をいかに過ごせるかが大きな問題である. それを地域でいかに支援するか, そのシステムづくりは急務である (4) 公民館などでの集まりに出かけて, 認知症の早期診断の重要性や実際のケアなどについて具体的な話を行う地道な啓発活動は重要である. ここ10年近く続けているが最近ようやくその成果が出てきているようだ 「はじめに」今日の高齢社会の急速な進行により, 医療面からも財政面からも, 今までの医療の提供の方法だけでは解決できない問題が発生してきているという現実がある.
ISSN:0914-4277