呼吸困難で発症した超高齢者の腫瘍性肝嚢胞が疑われた巨大肝嚢胞の1例
症例は91歳女性. 高血圧, 高コレステロール, 腰部脊柱管狭窄症, 骨粗鬆症, 不安神経症にて当診療所にかかりつけていた. 定期受診の際に呼吸困難訴え, 胸部レントゲンを撮影したところ, 右横隔膜の挙上を認めた. 再診時に呼吸困難感がさらに強まっており, 腹部超音波検査施行したところ, 肝・右肺を下面より圧迫する巨大(最大径20cm大)嚢胞病変を認め総合病院へ紹介した. 総合病院にて穿刺排液施行し症状は寛解したが, 嚢胞液中の腫瘍マーカー値がCA19-9>120,000U/mL, CEA 227.8ng/mLと高値で, 腫瘍性肝嚢胞が疑われた. その後, 臨床症状は寛解したため退院し,...
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Veröffentlicht in: | 月刊地域医学 2015-09, Vol.29 (9), p.702-704 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は91歳女性. 高血圧, 高コレステロール, 腰部脊柱管狭窄症, 骨粗鬆症, 不安神経症にて当診療所にかかりつけていた. 定期受診の際に呼吸困難訴え, 胸部レントゲンを撮影したところ, 右横隔膜の挙上を認めた. 再診時に呼吸困難感がさらに強まっており, 腹部超音波検査施行したところ, 肝・右肺を下面より圧迫する巨大(最大径20cm大)嚢胞病変を認め総合病院へ紹介した. 総合病院にて穿刺排液施行し症状は寛解したが, 嚢胞液中の腫瘍マーカー値がCA19-9>120,000U/mL, CEA 227.8ng/mLと高値で, 腫瘍性肝嚢胞が疑われた. その後, 臨床症状は寛解したため退院し, 現在当診療所にて外来フォロー中である. 「1. はじめに」山間僻地診療所にて, 比較的稀な腫瘍性肝嚢胞が疑われる巨大肝嚢胞の1例を経験したため報告する. 「II. 症例」年齢・性別:91歳・女性 主訴:呼吸困難感 |
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ISSN: | 0914-4277 |