A病院看護職が実感している倫理的課題の特徴

「I. はじめに」看護職は, 日々の看護実践において様々な倫理的課題に直面している. 高度な医療技術の開発に加えて, 医療を受ける人々の価値観の多様化を背景に倫理的課題自体も複雑化していることが推測される. 先行研究では, 病院看護職が直面している倫理的課題の特徴(水澤, 2009 ; 坂東ら, 2011 ; 長崎ら, 2018)や, 現任教育としての倫理教育の現状が報告され(中尾, 2021 ;伊藤ら, 2014;長崎ら, 2018 ; 手島, 2006), 倫理的問題を分析する枠組みを活用した事例検討など看護倫理研修が実施されている. また, 看護職が感じている倫理的課題やジレンマは個人で...

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Veröffentlicht in:岐阜県立看護大学紀要 2024-03, Vol.24 (1), p.109-116
Hauptverfasser: 橋本麻由里, 安田みき, 古澤幸江, 米増直美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」看護職は, 日々の看護実践において様々な倫理的課題に直面している. 高度な医療技術の開発に加えて, 医療を受ける人々の価値観の多様化を背景に倫理的課題自体も複雑化していることが推測される. 先行研究では, 病院看護職が直面している倫理的課題の特徴(水澤, 2009 ; 坂東ら, 2011 ; 長崎ら, 2018)や, 現任教育としての倫理教育の現状が報告され(中尾, 2021 ;伊藤ら, 2014;長崎ら, 2018 ; 手島, 2006), 倫理的問題を分析する枠組みを活用した事例検討など看護倫理研修が実施されている. また, 看護職が感じている倫理的課題やジレンマは個人での解決は困難なことがあり, 倫理的問題に気づいていても実践に結び付かないことがある(村田, 2012)など, 組織的取り組みの重要性が報告されている.
ISSN:1346-2520