看護の専門性を高めるマネジメント能力向上に向けた支援プログラムの検討

「I. はじめに」 看護専門職にとって, マネジメント能力は, 個人・組織・チームで効果的・効率的な看護を継続して提供するために不可欠な能力である. マネジメント能力は, 部署運営の立場にある看護管理者だけでなく, 中堅看護師に必要な実践能力(黒木, 2015)であり, 新任期の看護師にとってもマネジメント能力を発揮することで実践能力の向上につながることが報告されている(両羽ら, 2012, 2015). また, 近年の医療の現状において, 地域包括ケアシステムを念頭に多職種・多機関での連携・協働が日常的に求められることからも, マネジメント教育の必要性が高まっている(宮本ら, 2009)....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:岐阜県立看護大学紀要 2022-03, Vol.22 (1), p.129-136
Hauptverfasser: 橋本麻由里, 宗宮真理子, 米増直美, 古澤幸江, 安田みき, 田辺満子, 両羽美穂子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」 看護専門職にとって, マネジメント能力は, 個人・組織・チームで効果的・効率的な看護を継続して提供するために不可欠な能力である. マネジメント能力は, 部署運営の立場にある看護管理者だけでなく, 中堅看護師に必要な実践能力(黒木, 2015)であり, 新任期の看護師にとってもマネジメント能力を発揮することで実践能力の向上につながることが報告されている(両羽ら, 2012, 2015). また, 近年の医療の現状において, 地域包括ケアシステムを念頭に多職種・多機関での連携・協働が日常的に求められることからも, マネジメント教育の必要性が高まっている(宮本ら, 2009). 一方, マネジメント能力の向上を目指した教育支援は, 看護管理者への取組み(村田ら, 2017; 内山ら, 2017)が報告されているが, 中堅看護師や新任期看護師を対象とした報告は見当たらない. そのため, 経験や職位にかかわらず看護専門職の生涯学習としてマネジメント能力向上を支援するためのプログラム開発は重要な課題であると考える.
ISSN:1346-2520