岐阜県立看護大学卒業者が就業する県内医療施設の現任教育の現状と課題

「I. はじめに」 わが国の看護学基礎教育においては, 保健師助産師看護師の実践活動の基礎となる看護実践能力を保証するために卒業時到達目標が設定されているが, これは卒業後において看護実践を積み重ねることによって, 自己の看護実践能力を発展させていくことを期待するものである. そのため, 看護実践現場においてはこのような能力を発展させることのできる体制づくりの推進が求められている. 看護実践現場では, 平成22年度から施設の卒後臨床研修が努力義務化され, 現任教育の充実が図られている一方で, 教育内容等は個々の施設に任されているため, どのような教育がどのような方法で実施されているのか, およ...

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Veröffentlicht in:岐阜県立看護大学紀要 2015-03, Vol.15 (1), p.97-105
Hauptverfasser: 田辺満子, 丹菊友祐子, 岩村龍子, 大川眞智子, 松下光子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」 わが国の看護学基礎教育においては, 保健師助産師看護師の実践活動の基礎となる看護実践能力を保証するために卒業時到達目標が設定されているが, これは卒業後において看護実践を積み重ねることによって, 自己の看護実践能力を発展させていくことを期待するものである. そのため, 看護実践現場においてはこのような能力を発展させることのできる体制づくりの推進が求められている. 看護実践現場では, 平成22年度から施設の卒後臨床研修が努力義務化され, 現任教育の充実が図られている一方で, 教育内容等は個々の施設に任されているため, どのような教育がどのような方法で実施されているのか, およびその教育内容・方法は卒後の看護職の看護実践能力の発展にどのように繋がっているのかが明確にされていない現状にある. 看護系大学は, 看護専門職者としての看護実践能力発展への支援, 新任期の看護職者への支援を含めた生涯学習支援に積極的に取り組み, 大学としての社会的役割と責務を果たすことが求められ, これらの使命を具現化する方法の開発が必要とされている.
ISSN:1346-2520