II-2. サイトカイン・ケモカインを標的にした心不全発症予防薬の開発
「目的」カテーテル治療が普及し, 急性心筋梗塞の急性期死亡者数は減少傾向にある. しかし, その後に起こる慢性心不全では, 大規模臨床試験で効果が証明された薬剤が治療に用いられているが, 心不全死を根絶するには至っていない. そこで近年, 炎症を標的とした新規心不全治療薬の開発が模索されている. 急性心筋梗塞後に心臓組織で起きる組織修復過程には炎症細胞が深く関与し, 動物実験レベルでは, CD4陽性ヘルパーT細胞やγδT細胞などのT細胞が心不全の発症・進展に影響することが明らかにされている(Circulation 2012;125:1652-63, Kubota et al., Circ J....
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Veröffentlicht in: | 調査研究ジャーナル 2018-10, Vol.7 (2), p.185-185 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」カテーテル治療が普及し, 急性心筋梗塞の急性期死亡者数は減少傾向にある. しかし, その後に起こる慢性心不全では, 大規模臨床試験で効果が証明された薬剤が治療に用いられているが, 心不全死を根絶するには至っていない. そこで近年, 炎症を標的とした新規心不全治療薬の開発が模索されている. 急性心筋梗塞後に心臓組織で起きる組織修復過程には炎症細胞が深く関与し, 動物実験レベルでは, CD4陽性ヘルパーT細胞やγδT細胞などのT細胞が心不全の発症・進展に影響することが明らかにされている(Circulation 2012;125:1652-63, Kubota et al., Circ J. 2016;80:1971-9). T細胞はサイトカインにより分化誘導され, ケモカインにより炎症局所により集積する. |
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ISSN: | 2187-2651 |