HPLCによるウシおよびブタ組織中のメトクロプラミドの残留分析法開発と投与実験

ウシおよびブタの筋肉,肝臓,腎臓,脂肪,腸管中の残留メトクロプラミド(MCP)を検出するために,UV検出器を用いたイオンペアHPLC法を検討した.MCPは,アセトニトリルで抽出し,ヘキサンで脂溶性成分を除去した後に Oasis HLB カートリッジに負荷し精製した.MCPの検出限界は0.002 μg/g,定量限界は0.007 μg/gで,0.03 ppm添加時の回収率は,ウシ組織で74.1~93.3%,ブタ組織で 86.1~92.7% であった.この方法を用いて,MCP製剤を用法用量に従って投薬し,1日間休薬したウシおよびブタの組織中のMCP濃度を分析した.この結果,すべての組織のMCP濃度は...

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Veröffentlicht in:食品衛生学雑誌 2006/12/25, Vol.47(6), pp.258-262
Hauptverfasser: 堀内, 隆史, 峯戸松, 勝秀, 水野, 安晴, 関谷, 辰朗, 浜本, 好子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ウシおよびブタの筋肉,肝臓,腎臓,脂肪,腸管中の残留メトクロプラミド(MCP)を検出するために,UV検出器を用いたイオンペアHPLC法を検討した.MCPは,アセトニトリルで抽出し,ヘキサンで脂溶性成分を除去した後に Oasis HLB カートリッジに負荷し精製した.MCPの検出限界は0.002 μg/g,定量限界は0.007 μg/gで,0.03 ppm添加時の回収率は,ウシ組織で74.1~93.3%,ブタ組織で 86.1~92.7% であった.この方法を用いて,MCP製剤を用法用量に従って投薬し,1日間休薬したウシおよびブタの組織中のMCP濃度を分析した.この結果,すべての組織のMCP濃度は,暫定残留基準値以下であることが示された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.47.258