一次性下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の手術手技の工夫—焼灼長を伸ばす焼灼カテーテル皮下穿刺法
伏在型下肢静脈瘤の約半数の症例は,静脈逆流が本幹の途中で消失し,逆流の遠位端から静脈瘤が出ることが多い.下肢静脈瘤血管内焼灼術の際に静脈瘤分枝部の遠位の伏在静脈は径が細い,あるいは退縮・消失しているので,穿刺が困難であることがある.通常はそのような症例には,静脈瘤分枝部より近位側の径が太い伏在静脈を穿刺する.しかし,この場合は皮膚熱傷を避けるために治療が必要な伏在静脈が残存する.そこで,われわれは静脈瘤分枝部まで伏在静脈を焼灼する目的で皮膚穿刺部位を遠位側に設定して,焼灼カテーテルが皮下組織内を通過してから,伏在静脈–静脈瘤分枝部に挿入する「皮下穿刺法:trans-subcutaneous t...
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Veröffentlicht in: | 静脈学 2024/10/20, Vol.35(3), pp.397-401 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 伏在型下肢静脈瘤の約半数の症例は,静脈逆流が本幹の途中で消失し,逆流の遠位端から静脈瘤が出ることが多い.下肢静脈瘤血管内焼灼術の際に静脈瘤分枝部の遠位の伏在静脈は径が細い,あるいは退縮・消失しているので,穿刺が困難であることがある.通常はそのような症例には,静脈瘤分枝部より近位側の径が太い伏在静脈を穿刺する.しかし,この場合は皮膚熱傷を避けるために治療が必要な伏在静脈が残存する.そこで,われわれは静脈瘤分枝部まで伏在静脈を焼灼する目的で皮膚穿刺部位を遠位側に設定して,焼灼カテーテルが皮下組織内を通過してから,伏在静脈–静脈瘤分枝部に挿入する「皮下穿刺法:trans-subcutaneous tissue puncture for ETA (TSTP法)」を考案して施行している.本法は逆流する伏在静脈を可能な限り焼灼して,静脈瘤に対する追加治療を回避もしくは減少することに貢献できると考える. |
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ISSN: | 0915-7395 2186-5523 |
DOI: | 10.7134/phlebol.23-20 |