下肢静脈瘤ラジオ波焼灼術後の圧迫療法は,圧迫枕子を用いることでEHITの回避とStab Avulsionなしの静脈瘤治療を可能にする

下肢静脈瘤血管内焼灼術後の伏在–大腿接合部(SFJ: sapheno-femoral junction)近傍の静脈血栓:EHIT(endovenous heat-induced thrombosis)の予防に,焼灼直後にSFJ以下の大伏在静脈(GSV: great saphenous vein)と残存静脈瘤を枕子で圧迫固定することでstab avulsionせずに静脈瘤の治療を試みたところ,115例132肢において,EHITの発症はなく,2~3か月後に残存静脈瘤は,硬化療法にて根治しえた.大腿部に使用した圧迫枕子は,弾性包帯を巻くことで,皮膚圧迫圧は50 mmHg超となり,大伏在静脈を完全に閉...

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Veröffentlicht in:静脈学 2019/01/17, Vol.30(1), pp.1-5
Hauptverfasser: 田代, 秀夫, 井上, 英昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:下肢静脈瘤血管内焼灼術後の伏在–大腿接合部(SFJ: sapheno-femoral junction)近傍の静脈血栓:EHIT(endovenous heat-induced thrombosis)の予防に,焼灼直後にSFJ以下の大伏在静脈(GSV: great saphenous vein)と残存静脈瘤を枕子で圧迫固定することでstab avulsionせずに静脈瘤の治療を試みたところ,115例132肢において,EHITの発症はなく,2~3か月後に残存静脈瘤は,硬化療法にて根治しえた.大腿部に使用した圧迫枕子は,弾性包帯を巻くことで,皮膚圧迫圧は50 mmHg超となり,大伏在静脈を完全に閉塞しえた.焼灼術後にSFJ以下のGSVおよび下腿の残存静脈瘤に対して枕子を用いて圧迫固定するとEHITは回避され,stab avulsionでも,静脈瘤根治が可能であった.
ISSN:0915-7395
2186-5523
DOI:10.7134/phlebol.18-15