圧迫療法の正しい応用,継続使用への戦略

●要  約:弾性包帯や弾性ストッキングを含む圧迫療法は,四肢の静脈疾患,リンパ浮腫において欠くことのできない治療法である.しかし,弾性包帯の大きな短所の一つは再現性の良い,正しい圧迫圧を得ることが難しいことであり,弾性ストッキングでは着脱の困難さがあげられる.これらの短所は患者のコンプライアンスを悪くするため,本文ではいくつかの解決,改善策を取り上げ,その有用性を解説した.すなわち,弾性包帯に関しては,圧迫圧確認用印付き弾性包帯,多層包帯法,患者教育であり,弾性ストッキングでは弾性ストッキングなどの重ね履き,分離式弾性ストッキング,筋ポンプ作用増強のためのゲートルの応用である....

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Veröffentlicht in:静脈学 2012/11/25, Vol.23(4), pp.389-395
Hauptverfasser: 平井, 正文, 岩田, 博英, 宮崎, 慶子, 小山, 明男, 小南, 幸哉, 池田, 和宏, 北村, 等, 中村, 久子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:●要  約:弾性包帯や弾性ストッキングを含む圧迫療法は,四肢の静脈疾患,リンパ浮腫において欠くことのできない治療法である.しかし,弾性包帯の大きな短所の一つは再現性の良い,正しい圧迫圧を得ることが難しいことであり,弾性ストッキングでは着脱の困難さがあげられる.これらの短所は患者のコンプライアンスを悪くするため,本文ではいくつかの解決,改善策を取り上げ,その有用性を解説した.すなわち,弾性包帯に関しては,圧迫圧確認用印付き弾性包帯,多層包帯法,患者教育であり,弾性ストッキングでは弾性ストッキングなどの重ね履き,分離式弾性ストッキング,筋ポンプ作用増強のためのゲートルの応用である.
ISSN:0915-7395
2186-5523
DOI:10.7134/phlebol.23.389