当院における下肢腫脹症例に対する血管超音波検査
下肢の腫脹をきたす疾患の中でも,深部静脈血栓症(DVT)は肺血栓塞栓症(PTE)を高率に合併する場合があることから確実な鑑別診断が必要となる.今回,われわれは下肢の腫脹を主訴として血管超音波検査を依頼された症例について検討したので報告する.対象は2007年1月から12月までに下肢の腫脹を主訴に血管超音波検査を施行した114例.114例中DVTは18例で,部位は中枢型13例,末梢型5例であった.血栓性静脈炎や膿瘍,ベーカー囊胞などDVT以外の疾患も21例で認めた.下肢腫脹例における血管超音波検査はDVTの診断のみならず,他の疾患との鑑別にも大変有用であると思われた....
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Veröffentlicht in: | 静脈学 2009, Vol.20(3), pp.227-233 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 下肢の腫脹をきたす疾患の中でも,深部静脈血栓症(DVT)は肺血栓塞栓症(PTE)を高率に合併する場合があることから確実な鑑別診断が必要となる.今回,われわれは下肢の腫脹を主訴として血管超音波検査を依頼された症例について検討したので報告する.対象は2007年1月から12月までに下肢の腫脹を主訴に血管超音波検査を施行した114例.114例中DVTは18例で,部位は中枢型13例,末梢型5例であった.血栓性静脈炎や膿瘍,ベーカー囊胞などDVT以外の疾患も21例で認めた.下肢腫脹例における血管超音波検査はDVTの診断のみならず,他の疾患との鑑別にも大変有用であると思われた. |
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ISSN: | 0915-7395 2186-5523 |
DOI: | 10.7134/phlebol.20-3-227 |