子ども虐待予防の潜在的ニーズと新たな取り組み - 親教育 (子育て交流会) の試み

「I. はじめに」子どもを育てる親の適応能力育成は, 時代や文化が異なっても共通する社会・心理的問題の1つである. 近年, 子ども虐待の概念が拡大し「不適切な養育」を意味するようになった. また, 親になるための身近なモデルによる模倣学習の機会も乏しくなり, 教育として意識的に子育てを学習する機会を提供する必要性が生じている. 養育行動と生活スタイルの変化を目指す新しい教育的アプローチが求められる. これまでに, 親業トレーニングやトリプルP (Triple P; Positive Parenting Programの略)など種々のモデルが開発されてきたが, 親役割を学習する「子育て支援学級」...

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Veröffentlicht in:沖縄の小児保健 2014-03 (41), p.15-21
Hauptverfasser: 吉川千恵子, 上田礼子, 西平朋子, 玉城清子, 宮平厚子, 安里佐智子, 天久ひとみ
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」子どもを育てる親の適応能力育成は, 時代や文化が異なっても共通する社会・心理的問題の1つである. 近年, 子ども虐待の概念が拡大し「不適切な養育」を意味するようになった. また, 親になるための身近なモデルによる模倣学習の機会も乏しくなり, 教育として意識的に子育てを学習する機会を提供する必要性が生じている. 養育行動と生活スタイルの変化を目指す新しい教育的アプローチが求められる. これまでに, 親業トレーニングやトリプルP (Triple P; Positive Parenting Programの略)など種々のモデルが開発されてきたが, 親役割を学習する「子育て支援学級」として専門家による知識を伝達する方式が主である. 国は, 子ども虐待予防として関連職種間のコミュニケーションと連携の必要性を求めているが, 具体的技法に欠けている.
ISSN:0912-0335