整形外科病棟における運動器看護の特徴-エキスパートナースへのインタビューから

「要旨」 A市近郊にある300床以上の8医療施設の看護管理者から推薦された, 各施設1名合計8名の運動器看護のエキスパートナースを対象とし, 整形外科病棟における運動器看護の特徴を明らかにするためのフォーカスグループインタビューを行った. 112の発言内容が抽出され, 28のコード, 9のサブカテゴリーに整理され, 最終的に【患者と家族が持つ力を最大限に活かす関わり】【治療や看護の効果に伴う感情のゆらぎ】【運動器看護の特殊性】という3つのカテゴリーに統合された. 運動器看護の今後の課題として, 入院早期からの包括的退院支援の強化, 運動器看護の専門的知識・技術の明確化と伝承, 新人看護師への教...

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Veröffentlicht in:日本運動器看護学会誌 2012-04, Vol.7, p.18-25
Hauptverfasser: 堀之内若名, 柳本優子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 A市近郊にある300床以上の8医療施設の看護管理者から推薦された, 各施設1名合計8名の運動器看護のエキスパートナースを対象とし, 整形外科病棟における運動器看護の特徴を明らかにするためのフォーカスグループインタビューを行った. 112の発言内容が抽出され, 28のコード, 9のサブカテゴリーに整理され, 最終的に【患者と家族が持つ力を最大限に活かす関わり】【治療や看護の効果に伴う感情のゆらぎ】【運動器看護の特殊性】という3つのカテゴリーに統合された. 運動器看護の今後の課題として, 入院早期からの包括的退院支援の強化, 運動器看護の専門的知識・技術の明確化と伝承, 新人看護師への教育などが示唆された. 本研究の結果には研究対象者の所属する施設の特性が反映されており, すべての運動器看護の場における運動器看護の特徴をあらわすものではない. 今後は対象施設の幅を広げ, 広い視野から運動器看護の特徴を明確にし, 更に運動器看護の専門性を明確にしていくことが課題である.
ISSN:2186-635X