HA薄膜インプラント(プラトンBio(R))の基礎研究と臨床応用
「緒言」 インプラント治療において, 早期に骨との確実な結合を獲得することが, その予後を左右する重要な因子であることはよく知られている. インプラントの材料として広く用いられているチタンは良好な生体親和性を持ちOsseointegrationすることが認められているが, 生体不活性(bioinert)な材料であり1,2), チタンと新生骨との界面は単に接しているにすぎない3). より予知性の高いインプラントとするためには, インプラントと骨との界面の改善が重要である. 以前からインプラント表面の粗造化をはじめハイドロキシアパタイト(以下:HA)のコーティングなど様々な試みがされてきた. HA...
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Veröffentlicht in: | Journal of Bio-Integration 2011-07, Vol.1 (1), p.58-61 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 インプラント治療において, 早期に骨との確実な結合を獲得することが, その予後を左右する重要な因子であることはよく知られている. インプラントの材料として広く用いられているチタンは良好な生体親和性を持ちOsseointegrationすることが認められているが, 生体不活性(bioinert)な材料であり1,2), チタンと新生骨との界面は単に接しているにすぎない3). より予知性の高いインプラントとするためには, インプラントと骨との界面の改善が重要である. 以前からインプラント表面の粗造化をはじめハイドロキシアパタイト(以下:HA)のコーティングなど様々な試みがされてきた. HAは生体活性(bioactive)素材であり1,2), 生体内でその表面にHA層が析出し, ここに骨が添加され結晶レベルで骨と化学的に結合(biointegration)することが知られている3,4). しかし, HAのコーティングについては, 開発当初にはその厚みゆえに破折, 感染のリスクが問題となり, 決して予知性の高いインプラントとは言えなかった. |
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ISSN: | 2186-2923 |