持続可能で多様性を享受するソーシャルワークとは? - 「びすた~り」の立ち上げとその実践の考察から
「1. はじめに」 自らNPO法人を立ち上げて8年が経とうとしている. はじめの2年間はまさに「屋根のないところ」での実践であった. 今も法人の活動理念の中軸を成す, 無施肥(有機, 化学肥料のいずれかも使用しない)無農薬無除草剤栽培である「自然栽培」の実践地, 10年近く耕作放棄地だった八田(やつだ)3,000平米超えの借地が活動キックオフの場所となっている. 当時この地は地域の景観を損ね, 住民からは「マムシ谷」と言われるほど人が一切立ち入ることのない, 本当にマムシだらけの土地だった. そこを2頭のヤギと法人の代表理事を務めるパートナーと一緒に開墾し, 自給自足を目指す小さな畑をいくつも...
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Veröffentlicht in: | ソーシャルワーク学会誌 2021-07 (42), p.2-4 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」 自らNPO法人を立ち上げて8年が経とうとしている. はじめの2年間はまさに「屋根のないところ」での実践であった. 今も法人の活動理念の中軸を成す, 無施肥(有機, 化学肥料のいずれかも使用しない)無農薬無除草剤栽培である「自然栽培」の実践地, 10年近く耕作放棄地だった八田(やつだ)3,000平米超えの借地が活動キックオフの場所となっている. 当時この地は地域の景観を損ね, 住民からは「マムシ谷」と言われるほど人が一切立ち入ることのない, 本当にマムシだらけの土地だった. そこを2頭のヤギと法人の代表理事を務めるパートナーと一緒に開墾し, 自給自足を目指す小さな畑をいくつも作り出した. 30余年にわたりどうであれソーシャルワーカーとして生きてきた, と自負する私がこの取り組みに至った経緯と今思うこと, それらを概観することを通して, 持続可能で多様性を享受するソーシャルワーク実践とは何かを一考してみたい. |
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ISSN: | 1884-3654 |