FDG-PET/CTを用いた原発性肺癌の再発診断

要旨 : 原発性肺癌の再発診断として, 保険適応として認められており, CTなどの従来の再発診断法よりも診断精度が高いことが示唆されている. 今回は当センターにおける肺癌再発診断における初期経験につき報告し, FDG-PET/CTの有用性について考察した. 17例の肺癌再発疑い症例について, FDG-PET/CTを施行し, 局所における治療後瘢痕と局所再発の鑑別, リンパ節転移, 重複癌, 遠隔転移, 骨転移を検出できた症例があり, より診断精度の高い再発診断にFDG-PET検査を加えることは妥当と考えられた. 「はじめに」 FDG-PETは, ブドウ糖代謝を反映したPET検査であり, 悪性腫...

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Veröffentlicht in:山梨肺癌研究会会誌 2005-10, Vol.18 (2), p.101-104
Hauptverfasser: 石亀慶一, 宮澤伸彦, 篠原豊明, 佐藤葉子, 南部敦史, 荒木力, 斉藤彰俊, 佐野美香
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 : 原発性肺癌の再発診断として, 保険適応として認められており, CTなどの従来の再発診断法よりも診断精度が高いことが示唆されている. 今回は当センターにおける肺癌再発診断における初期経験につき報告し, FDG-PET/CTの有用性について考察した. 17例の肺癌再発疑い症例について, FDG-PET/CTを施行し, 局所における治療後瘢痕と局所再発の鑑別, リンパ節転移, 重複癌, 遠隔転移, 骨転移を検出できた症例があり, より診断精度の高い再発診断にFDG-PET検査を加えることは妥当と考えられた. 「はじめに」 FDG-PETは, ブドウ糖代謝を反映したPET検査であり, 悪性腫瘍診断に有用性が示されている. 肺癌においても, 良悪性の鑑別, 病期診断, 再発診断などに有用性が知られており, 日本においても, 2002年より保険診療として認められた. ただし, 再発診断に関して, FDG-PETの報告は少ない. 一方, CTを吸収補正に用い, かつ解剖学的情報について, 情報を得ることが可能となっており, 有用性が期待されている.
ISSN:1341-7053