学生アスリートの競技への取組方は人気企業からの内定獲得に影響するか
「大学でただ単にスポーツ部に所属することが重要なのではなく, そのスポーツ(クラブ)の活動にどう取り組むかが重要なのだ」 - 束原文郎『就職と体育会系神話』 「I 緒言」本稿は, 自己調整学習理論を援用し, 学生アスリートの競技への取組方を評価し, 就職状況との関連を検討することを企図している. 「1. 背景」体育会活動への参加率は90年代末の11%程度から2010年代終盤には15%前後に上昇した(小林, 2020). 学生アスリートの数に言及する近年の論考(束原, 2018b, 2021a, 2021b)は, それが大学スポーツ振興政策の成果ではなく, 少子化に喘ぐ中小私大の生き残り(学生確...
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Veröffentlicht in: | 体育学研究 2024, Vol.69, pp.389-406 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「大学でただ単にスポーツ部に所属することが重要なのではなく, そのスポーツ(クラブ)の活動にどう取り組むかが重要なのだ」 - 束原文郎『就職と体育会系神話』 「I 緒言」本稿は, 自己調整学習理論を援用し, 学生アスリートの競技への取組方を評価し, 就職状況との関連を検討することを企図している. 「1. 背景」体育会活動への参加率は90年代末の11%程度から2010年代終盤には15%前後に上昇した(小林, 2020). 学生アスリートの数に言及する近年の論考(束原, 2018b, 2021a, 2021b)は, それが大学スポーツ振興政策の成果ではなく, 少子化に喘ぐ中小私大の生き残り(学生確保)戦略の帰結として, スポーツ推薦学生の急増を反映した現象であることを繰り返し指摘している. 図1より, 2000年代以降の大学スポーツ人口と課外活動推薦を利用して大学に入学した学生の数と増加率を確認する. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.23096 |