多角的分析から見る小学生の体力と学力の関係性および影響を与える習慣

「I 緒言」 子どもの体力・運動能力低下問題に関して, 日常の身体活動量や運動習慣の重要性について多く報告されており(中野ほか, 2010; 笹山ほか, 2009), 子どもの体力・運動能力向上を目指した身体活動の推進や, 運動習慣の定着といった取り組みが保育・教育現場において行われている. 身体を楽しく動かしながら, 子どもが発達段階に応じて身につけておくことが望ましい基本的な動作習得を目指したアクティブ・チャイルド・プログラム(日本体育協会, 2010)の開発および普及活動もその一環といえる. これらの取り組みは, 体力・運動能力が生涯を通した健康の基盤となることからも重要といえる. 体力...

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Veröffentlicht in:体育学研究 2024, Vol.69, pp.59-72
Hauptverfasser: 大坪, 健太, 春日, 晃章, 山次, 俊介, 中野, 貴博
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」 子どもの体力・運動能力低下問題に関して, 日常の身体活動量や運動習慣の重要性について多く報告されており(中野ほか, 2010; 笹山ほか, 2009), 子どもの体力・運動能力向上を目指した身体活動の推進や, 運動習慣の定着といった取り組みが保育・教育現場において行われている. 身体を楽しく動かしながら, 子どもが発達段階に応じて身につけておくことが望ましい基本的な動作習得を目指したアクティブ・チャイルド・プログラム(日本体育協会, 2010)の開発および普及活動もその一環といえる. これらの取り組みは, 体力・運動能力が生涯を通した健康の基盤となることからも重要といえる. 体力・運動能力向上には活動的な生活習慣が不可欠であることは間違いないため, 「活動的な子どもは, 体力・運動能力が向上する」または「体力・運動能力の高い者は, 活動的な生活習慣を送っている」という結論は, 教育現場や保護者にとっても当然の結果として受け止められている.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.22111