国際的なコーチデベロッパー養成講習会の特徴: 受講者および運営スタッフの講習会に対する振り返りを対象としたテキストマイニング分析

「I 緒言」「1. コーチ育成を担うコーチデベロッパー」近年, グローバル社会と知識経済によって急激に社会が変容する世界が生み出されたことで, 個人と集団は変化に追いつくために学ぶことが求められるようになった. このことはスポーツにおいても例外ではない. スポーツコーチにとっても, 積極的に学習へ関与し, 時代の変化に合わせて学び続けることが不可欠である. そこで, 近年は国内外においてコーチの学びをサポートする者, すなわちコーチデベロッパーの養成が注目されている. 例えば, カナダコーチング協会では, 遅くとも2003年以降から学習ファシリテーターを, ワールドラグビーでは, 遅くとも2006年以降からコーチエデュケーターを養成している. それぞれの名称は異なるが, いずれもコーチの学びをサポートする役割を担っており, コーチ育成をフルタイムあるいはパートタイムで行っている.