陸上競技・大学男子長距離選手のトレーニング指標およびコンディション指標と競技記録の関係

「I 緒言」 長距離選手を対象としたトレーニングに関する研究では, トレーニング負荷を把握することによって, その効果が検討されてきた(Tjelta and Enoksen, 2010). トレーニング負荷を把握することで, パフォーマンスの変動を予測することに加え, オーバートレーニング症候群の予防に役立つ可能性があるといわれている(中垣・尾野藤, 2014). トレーニング負荷は, 内的負荷と外的負荷に大別することができ, 前者には心拍数や血中乳酸濃度, 後者には走行距離, 走速度, 運動継続時間などを挙げることができる(Mujika, 2017; 村木, 1994). これらの研究上のト...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:体育学研究 2023, Vol.68, pp.277-289
Hauptverfasser: 中澤, 翔, 崎田, 嘉寛, 上野, 弘聖, 横山, 順一, 杉田, 正明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」 長距離選手を対象としたトレーニングに関する研究では, トレーニング負荷を把握することによって, その効果が検討されてきた(Tjelta and Enoksen, 2010). トレーニング負荷を把握することで, パフォーマンスの変動を予測することに加え, オーバートレーニング症候群の予防に役立つ可能性があるといわれている(中垣・尾野藤, 2014). トレーニング負荷は, 内的負荷と外的負荷に大別することができ, 前者には心拍数や血中乳酸濃度, 後者には走行距離, 走速度, 運動継続時間などを挙げることができる(Mujika, 2017; 村木, 1994). これらの研究上のトレーニング負荷について, 現場の指導者がすべて把握し評価できることが望ましいが, 容易に測定することが困難なものもある. そのため, 長距離走におけるトレーニング負荷を簡易的に把握するための実践的な指標(以下「トレーニング指標」と略す)がトレーニング現場で求められている.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.22087