児童を対象とした裸足による疾走指導の効果

「I 緒言」走運動は, 人間の基礎的・基本的な運動であるが(宮丸, 2001;尾縣, 2011), 達成水準を問わなければ誰にでもできる運動であるが故に, 技能を高める指導が軽視されてきたと報告されている(加藤ほか, 2000;宮崎・尾縣, 2009). 小学校体育における走運動は, 小学校学習指導要領体育編の陸上競技系の領域に取り上げられ, 低学年と中学年では「走・跳の運動遊び」, 「走・跳の運動」として「かけっこ」と表記されており, 高学年からは「陸上運動」として「短距離走」と表記されている(文部科学省, 2017). それらの学習指導に関して, 低学年と中学年では「動き自体の面白さや心地...

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Veröffentlicht in:体育学研究 2021, Vol.66, pp.703-714
Hauptverfasser: 水島, 淳, 梶谷, 亮輔, 九鬼, 靖太, 柴田, 篤志, 前田, 奎, 大山, 卞 圭悟, 尾縣, 貢
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」走運動は, 人間の基礎的・基本的な運動であるが(宮丸, 2001;尾縣, 2011), 達成水準を問わなければ誰にでもできる運動であるが故に, 技能を高める指導が軽視されてきたと報告されている(加藤ほか, 2000;宮崎・尾縣, 2009). 小学校体育における走運動は, 小学校学習指導要領体育編の陸上競技系の領域に取り上げられ, 低学年と中学年では「走・跳の運動遊び」, 「走・跳の運動」として「かけっこ」と表記されており, 高学年からは「陸上運動」として「短距離走」と表記されている(文部科学省, 2017). それらの学習指導に関して, 低学年と中学年では「動き自体の面白さや心地よさを引き出す」「楽しい活動の仕方や場を工夫する」ことが大切だと記載されており, 高学年では「合理的な運動の行い方を大切にする」「自己の能力に適した課題をもち, 適切な運動の行い方を知り, 記録を高める」ことに重きが置かれている(文部科学省, 2017).
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.20156