試合場面における感情調節方略: 再評価・表出抑制と心理的競技能力の関連の検討
「I 序」スポーツ競技者は, スポーツを行う中で, ミスをした後の罪悪感, 怪我に対する恐れ, チームメイトへの怒り, 勝利後の喜び等の, 多様な感情を経験し, それに対処している. 特に試合中においては, あらゆる感情が, あらゆる方法によってコントロールされている(Martinent et al., 2015; Stanley et al., 2012). 例えば, 実際の試合場面におけるスポーツ競技者の表情や態度に注目すると, イライラする気持ちを抑えようとポーカーフェイスを装ったり, また, 試合の最中に靴紐を結び直して焦りや不安を減らそうとしたりする試みが見受けられる. このような感...
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Veröffentlicht in: | 体育学研究 2021, Vol.66, pp.561-572 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I 序」スポーツ競技者は, スポーツを行う中で, ミスをした後の罪悪感, 怪我に対する恐れ, チームメイトへの怒り, 勝利後の喜び等の, 多様な感情を経験し, それに対処している. 特に試合中においては, あらゆる感情が, あらゆる方法によってコントロールされている(Martinent et al., 2015; Stanley et al., 2012). 例えば, 実際の試合場面におけるスポーツ競技者の表情や態度に注目すると, イライラする気持ちを抑えようとポーカーフェイスを装ったり, また, 試合の最中に靴紐を結び直して焦りや不安を減らそうとしたりする試みが見受けられる. このような感情をコントロールする試みは, 試合場面でより良い精神状態を創り出すこと, あるいは, 自分の実力を最大限発揮することを目指して行われている(Martinent et al., 2015; Stanley et al., 2012). |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.20157 |