野球投手の下肢筋持久力を評価する簡便なフィールドテストの有用性
「I 緒言」野球の投手は, 球速および制球力に優れることが求められる. 特に球速が速いと, 打撃時のタイミングおよびボールとバットの衝突位置に誤差が生じ (Gray, 2002), 打者がヒットを打つことを困難にさせる (鈴木ほか, 2015). そのため, 球速を高めることは, 投手のパフォーマンスを向上させるための重要なトレーニング課題の1つになると考えられる. 球速の高い投手の特徴をバイオメカニクス的に分析した研究では, 最高球速に下肢筋群が大きく貢献していることを述べているものが多い. 蔭山ほか (2015) は, 球速の高い投手は, 投球時の軸足, 踏込脚ともに股関節および膝関節の力...
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Veröffentlicht in: | 体育学研究 2021, Vol.66, pp.457-465 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I 緒言」野球の投手は, 球速および制球力に優れることが求められる. 特に球速が速いと, 打撃時のタイミングおよびボールとバットの衝突位置に誤差が生じ (Gray, 2002), 打者がヒットを打つことを困難にさせる (鈴木ほか, 2015). そのため, 球速を高めることは, 投手のパフォーマンスを向上させるための重要なトレーニング課題の1つになると考えられる. 球速の高い投手の特徴をバイオメカニクス的に分析した研究では, 最高球速に下肢筋群が大きく貢献していることを述べているものが多い. 蔭山ほか (2015) は, 球速の高い投手は, 投球時の軸足, 踏込脚ともに股関節および膝関節の力学的仕事量が高いことを報告している. また, 島田ほか (2004) は, 球速の高い投手では踏込脚股関節において, 関節力および並進速度が鉛直方向を向いていたのに対し, 球速の低い投手では並進速度が鉛直下方向を向いており, 踏込脚で体幹を支えることができず, いわゆる腰が沈んだ動作になることを明らかにしている. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.20131 |