戦前日本における女子フットボールの様相に関する歴史的基礎研究

「I はじめに」戦前期の日本におけるサッカーに関する歴史研究は, 福島, 寳學, 恩田, 大久保, 山本, 山本・後藤によって, 主として明治・大正期を中心として知見が蓄積されてきた. これらの研究では, 「近代的サッカー競技」あるいは「組織的なサッカー」を対象としており, いわゆるアソシエーションフットボールの日本への移入とその形成と展開, そして普及と定着について明らかにしている. 概説すれば, 外国人教員や指導書・翻訳書による移入, 東京高等師範学校による競技形成と各師範学校における展開, 中等教育段階での課外活動および男子正課体育教材の中での普及と対外試合や全国大会の組織化を通じた定着...

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Veröffentlicht in:体育学研究 2021, Vol.66, pp.311-326
Hauptverfasser: 崎田, 嘉寛, 寳學, 淳郎, 藤坂, 由美子, 近藤, 剛, 田邊, 圭子, 津内, 香
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I はじめに」戦前期の日本におけるサッカーに関する歴史研究は, 福島, 寳學, 恩田, 大久保, 山本, 山本・後藤によって, 主として明治・大正期を中心として知見が蓄積されてきた. これらの研究では, 「近代的サッカー競技」あるいは「組織的なサッカー」を対象としており, いわゆるアソシエーションフットボールの日本への移入とその形成と展開, そして普及と定着について明らかにしている. 概説すれば, 外国人教員や指導書・翻訳書による移入, 東京高等師範学校による競技形成と各師範学校における展開, 中等教育段階での課外活動および男子正課体育教材の中での普及と対外試合や全国大会の組織化を通じた定着となる. しかしながら, 寳學は, サッカーの移入と展開に関する研究などを深めるためには, さらなる実証的な個別研究を積み上げ, 議論しなければならないと指摘している.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.20145