わが国の大学における教養体育の開講状況に関する悉皆調査研究

「I 緒言」 1991年の大学設置基準の緩和(いわゆる, 大綱化)により, 保健体育科目は, 実技と講義各2単位の計4単位必修であった卒業要件が廃止され, 多くの大学でカリキュラムが変更された. それ以降, わが国における教養(一般・共通・基礎)科目として開講する体育授業(以下「大学体育」と略す)は, 各大学の建学の理念・精神または各学部・学科の教育目標・目的を達成するために, 体系的なカリキュラム編成に委ねられることとなった. このようなカリキュラム改革を行った大学では, 大学体育を卒業要件からはずしたり, 単位数を減少させたりする事例が多く現れた(小林, 2013). 大学体育のカリキュラ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:体育学研究 2018/12/10, Vol.63(2), pp.885-902
Hauptverfasser: 梶田, 和宏, 木内, 敦詞, 長谷川, 悦示, 朴, 京眞, 川戸, 湧也, 中川, 昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」 1991年の大学設置基準の緩和(いわゆる, 大綱化)により, 保健体育科目は, 実技と講義各2単位の計4単位必修であった卒業要件が廃止され, 多くの大学でカリキュラムが変更された. それ以降, わが国における教養(一般・共通・基礎)科目として開講する体育授業(以下「大学体育」と略す)は, 各大学の建学の理念・精神または各学部・学科の教育目標・目的を達成するために, 体系的なカリキュラム編成に委ねられることとなった. このようなカリキュラム改革を行った大学では, 大学体育を卒業要件からはずしたり, 単位数を減少させたりする事例が多く現れた(小林, 2013). 大学体育のカリキュラム改革に伴い, 大学体育の開講状況を中心とした現状を把握するために, 大学体育の開講の有無, 授業形態, 必修・選択の別, 科目名称などに関する全国規模の実態調査がこれまでいくつか行われてきた.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.18010