立幅跳踏切動作中の下肢関節パワーと等速性最大筋力との関係に関するバイオメカニクス的研究
「I. 緒言」 跳動作は最も基本的な身体運動の1つであり, 体育科教育や競技スポーツの場面において基礎となる運動と位置づけられている. 垂直跳に代表される静止からの1回全力跳躍は, 身体の発揮パワーを推定することにも利用される(深代, 1990)ように, 全力で下肢筋群のパワーを発揮させることが重要となる運動の1つである. しかし, 立幅跳のように跳躍方向の制御にともなって技術的課題が複雑(窪・阿江, 2005)になる跳動作では, 下肢筋群のパワー発揮が重要だとしても, 本人が有している筋力を十分に引き出せるかという課題も加わるためにその筋群の強化がパフォーマンス向上に直結しないようである(M...
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Veröffentlicht in: | 体育学研究 2016, Vol.61(1), pp.173-184 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」 跳動作は最も基本的な身体運動の1つであり, 体育科教育や競技スポーツの場面において基礎となる運動と位置づけられている. 垂直跳に代表される静止からの1回全力跳躍は, 身体の発揮パワーを推定することにも利用される(深代, 1990)ように, 全力で下肢筋群のパワーを発揮させることが重要となる運動の1つである. しかし, 立幅跳のように跳躍方向の制御にともなって技術的課題が複雑(窪・阿江, 2005)になる跳動作では, 下肢筋群のパワー発揮が重要だとしても, 本人が有している筋力を十分に引き出せるかという課題も加わるためにその筋群の強化がパフォーマンス向上に直結しないようである(Morriss et al., 2001). したがって, このような運動のパフォーマンス(立幅跳では跳躍距離)の制限要因について本人の筋力との関係に着目して検討することは, パワー発揮が重要な様々な運動のパフォーマンス評価や課題の抽出に役立つと考えられる. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.15082 |