女性車いすバスケットボール選手の生活観の国際比較

「I. 目的」障がいのある注1)女性のスポーツ参加について, 高桑・佐藤(2001)は, 「ハード面(更衣・便所・入浴といったプライバシーに関する行為を行う施設)の整備・不備が障がいのある女性のスポーツ活動の妨げになっている」と述べている. つまり, 藤田(2004)によれば, 「女性であることと障害者であるという二つの障壁が存在する」ことから, 障がいのある女性のスポーツ参加はあまり積極的に行われてこなかった. しかし, アメリカ女性スポーツ財団の2009年度報告(Women's Sports Foundation, 2009)では, 「国際パラリンピック委員会によると, 1960...

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Veröffentlicht in:体育学研究 2012, Vol.57(1), pp.285-295
1. Verfasser: 中道, 莉央
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」障がいのある注1)女性のスポーツ参加について, 高桑・佐藤(2001)は, 「ハード面(更衣・便所・入浴といったプライバシーに関する行為を行う施設)の整備・不備が障がいのある女性のスポーツ活動の妨げになっている」と述べている. つまり, 藤田(2004)によれば, 「女性であることと障害者であるという二つの障壁が存在する」ことから, 障がいのある女性のスポーツ参加はあまり積極的に行われてこなかった. しかし, アメリカ女性スポーツ財団の2009年度報告(Women's Sports Foundation, 2009)では, 「国際パラリンピック委員会によると, 1960年のローマ・パラリンピックの参加選手は男女合わせてわずか400人だったのが, 2008年の北京大会では3,951人に増加した. しかし, そのうちの女性選手数は, 1992年(バルセロナ):697名(23%), 1996年(アトランタ):780名(24%), 2000年(シドニー):976名(25%), 2004年(アテネ): 1,165名(30.6%), 2008年(北京):1,380名(35%)である」ことを示し, 女性選手の競技人口が増加傾向にあることを指摘している.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.10057