腹部トレーニング7種目における腹直筋上部,腹直筋下部,外腹斜筋および大腿直筋の筋電図学的研究

「I はじめに」体幹の機能発揮には, 体幹背側の固有背筋群とともに, 体幹腹側の腹筋群が重要な役割を果たす. そこで体幹の筋力トレーニングにおいてもこれらの筋の強化が主要なテーマとなる. 特に腹筋群を強化するトレーニングに関しては, 脚部を固定して上体を持ち上げるシットアップ(Sit-up)種目と, 反対に上体を固定して脚部を持ち上げるレッグレイズ(Leg Raise)種目とが従来から代表的な動的種目として行われているが, 実際のトレーニングの実施にあたってはそれぞれの種目において姿勢に少し変化をもたせたり, ベンチや器具などを用いたりとさまざまな形で実施されている. シットアップとレッグレイ...

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Veröffentlicht in:体育学研究 2009/06/30, Vol.54(1), pp.43-54
Hauptverfasser: 半田, 徹, 加藤, 浩人, 長谷川, 伸, 岡田, 純一, 加藤, 清忠
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I はじめに」体幹の機能発揮には, 体幹背側の固有背筋群とともに, 体幹腹側の腹筋群が重要な役割を果たす. そこで体幹の筋力トレーニングにおいてもこれらの筋の強化が主要なテーマとなる. 特に腹筋群を強化するトレーニングに関しては, 脚部を固定して上体を持ち上げるシットアップ(Sit-up)種目と, 反対に上体を固定して脚部を持ち上げるレッグレイズ(Leg Raise)種目とが従来から代表的な動的種目として行われているが, 実際のトレーニングの実施にあたってはそれぞれの種目において姿勢に少し変化をもたせたり, ベンチや器具などを用いたりとさまざまな形で実施されている. シットアップとレッグレイズの両運動は, 体幹と股関節の屈曲運動であるから, これらの運動には腹筋群の他に骨盤と大腿骨を結ぶ腸腰筋や大腿直筋などの腰部や大腿部の筋も関与することになる(森ほか, 1982). したがって, 解剖学的にはこれらの運動は, いずれも股関節の屈曲運動を伴うことになるので, たとえ腹筋群を強化する目的で実施する場合でも, 特にその屈曲運動の関与の程度によっては腹筋群以外の筋活動が大きくなることになる.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.a540108